2007年8月4日土曜日

vol.44 2001年ブロードバンド元年 2000/12/28

やっとである、やっと。ブロードバンドでの通信が可能になるらしいのである。

この間、10年・・・。貧しい、実に貧弱な環境を提供し、異常とも呼べる値段で暴 利をむさぼっていたNTTが消滅(えっ、まだ?)。渋々ADSLの導入を発表したことは 先にも書いた。(INSの安売りでそごうの閉店セールの様に食い繋ごうとする醜態を さらしているが)

しかしである、しかし、これでネット環境はドラスティックに変わる。 かねがね言っていたことであるが、「ネットはテレビに向かう」ためのインフラをこ れでやっと手にしたことになるのである。

1Mbps。これがアナログテレビの通信環境である。これさえ手にすることができれば 、ストレスのない通信が可能になる。やっとここまできたのである。 これに先駆け、デジタルテレビがインタラクションを謳って花々しく登場したが、「 右脳で観るツール」であるテレビにインタラクションは不要。「テレビがPCになる」 ことはないのである。PCは「左脳で使うツール」なのである。

では「ネットはテレビに向かう」とはどういうことか?

ネットは、ぼーっ眺めているだけでは何も手に入らないし情報の交換すら出来ない。 常に自分自身がアンガジュマン(参加)することによって成立し、変化させていくこ とのできるツールである。

ところが、その通信環境は余りにもお粗末であった。たった1つの情報を手に入れる のに膨大なエネルギーと根気とおまけに法外な金を要したのである。(かろうじてメ イルはこの環境下にあっても奮闘した方だろう)

通信環境の向上は、左脳の思考スピードでの通信を実現する。静止画像は言うに及ば ず、動画、音声の配信を可能にする。現在のテキストオンリーの世界から、「テレビ 並」にまで向上するのである。

これが、「テレビに向かう」最大の理由であり、「一般化」を意味する。 テレビの速さは最低条件の通信環境なのである。この環境下でWEBコンテンツにも大 きな変化が訪れることになる。高品位なコンテンツが求められることになる。

しかし、勘違いしないでほしい。「テレビのようなコンテンツ」が求められることは 一切ない。高速化で手にするものは「情報の集積化」である。同じ時間で10倍、1 00倍、1000倍の情報を手にすることを可能にするコンテンツ、それこそがブロ ードバンド環境下で求められるコンテンツである。

ブロードバンド元年、それは、「ICを設計するような緻密なWEB設計技術」が要求さ れる時代の幕開けを意味する。

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