2008年5月11日日曜日

vol.73 「投げやりなメイル」

あの孫くんから請求書ではなく、またメイルが来た。

> この度はYahoo! BBサービスをご利用いただきまして、まことにありがとうござ
> います。
> お客様におかれましては、快適なブロードバンド環境をお楽しみいただいており
> ますでしょうか。

何だか、不安げな問いかけである。

> さて、Yahoo! BBでご利用いただいているADSLモデムでは、安定した接続状態を
> 確保するために、月に一回程度、コンセントからACアダプタを抜いて、電源を切
> ることをお勧めいたします。
> (ご利用時、回線の途中でノイズなどが発生したとき、接続を安定させるため、
> 遅い状態で接続するようになってしまうことがあるためです)

えー、今頃こんなことが分かったんでしょうか??

> その場合は、必ず、モデムの電源を入れ直した後にパソコンを起動してください。

はい。

> また、このADSLモデムの一部のバージョンにつきましては、電源を入れたままで
> 1か月半程度継続して利用しますと接続が切断される、というチップの仕様によ
> る制限がございます。

えー、わ、わたしのモデムはどうなんでしょう??

> この制限は、一度ADSLモデムのACアダプタをコンセントから抜いて、再度電源を
> 入れていただくことで回避できます。その場合は、ADSLモデムに電源を入れ直し
> た後で、パソコンを再起動していただくようお願いいたします。

はいはい。

> どうしてもADSLモデムの電源を1か月以上電源投入したままの状態でご利用いた
> だくようなお客様には、ADSLモデムのファームウェアの更新をお勧めいたします。

普通のモデムの使い方って、電源入れっぱなしじゃなかったかなー。それにモデム本 体にスイッチがなくて、ACアダプタを引っこ抜くというのは何とも荒っぽい方法です が・・・。 更新して後、ちゃんと作動するんでしょうか?

> ADSLモデムのファームウェアの更新を行い、もし、接続状態になんらかの障害が
> 発生するようでしたら、おそれいれいますが、下記のフォームあるいは電話番号
> までご連絡願います(本メールを読まれましたら、この電話番号はメモに控えて
> おくようお願い申し上げます)。

更新して、障害が発生する可能性がありそうなのでやめときます。 ふーむ、相変わらず何とも投げやりなメイルではある。(笑)

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2008年5月5日月曜日

vol.72 「AOLがんばれ」

AOLがMSを提訴。ブラウザー戦争に圧倒的勝利を納めたIEはBBコンテンツを睨んで、また同様の戦略を展開中であることはNSユーザーならご存じの通りである。

IEブラウザと連動したメディアプレーヤーでないと再生できないコンテンツの存在、 MAC OSだとダウンロードできないプレーヤー、コンテンツ。NSだとダウンロードできないコンテンツなど、どうも納得できないものが多々見られるようになってきた。凝りもせずに水面下では、WIN+IEでのBBコンテンツ独占再生体制が進んでいるのである。

独禁法違反に問われたことで、マイクロソフトは社会的な制裁を受けているわけではない。それどころか、WIN+IEは我が国においてもすでに通信インフラになってしまった感すらある。 ここでも、これまでわたしがいい続けてきたことなのだが、この便利さを捨てられるのかということがクローズアップされるだろう。

始めからWIN+IEでスタートしたPCユーザーは、もう「MAC+NSを使う気にならないほど便利さに慣らされてしまっている」というところまできているのだ。

それほどまで にWIN+IEはユーザーオリエンティッドな商品なのである。 しかし、と思う。ネット技術の進歩は今後も続くだろうし、かつてビデオテープのグローバルスタンダードを争ったVHS対β戦争の覇者であるVHSがDVDに取って代わられたように、規格自体がまったく別のものに取って代わられることも十分考えられる。

ネット業界の切磋琢磨は始まったばかりなのである。そしてもっと大きな問題は、技術は進歩してもコンテンツはあいも変わらず同じなのか、という問題であろう。

<関連記事>
>米AOLタイム・ワーナーは22日、マイクロソフトが市場独占力を背景にAOL傘
>下のネットスケープ・コミュニケーションズのブラウザーを市場から締め出したと
>して、不法行為の中止と損害賠償を求める訴訟をワシントン連邦地裁に起こした。
>マイクロソフトが仮に敗訴すれば、巨額の損害賠償金を支払う義務が生じる。反ト
>ラスト法(米独占禁止法)違反訴訟で司法省と和解合意にこぎ着け一息ついていた
>マイクロソフトにとって、会社二分割に続く“悪夢”が浮上してきた。(シリコン
>バレー=岡本文雄)

>AOLがマイクロソフトを提訴した背景には、米司法省や州政府がマイクロソフト
>を相手取って進めていた独禁法裁判で、ワシントン連邦地裁と高裁がマイクロソフ
>トの行為に一部違法性を認めたことがある。高裁は昨年6月に出した決定で「マイク
>ロソフトはウィンドウズのOS(基本ソフト)市場での独占を、反競争的行為を使
>って維持しようとした」と指摘。マイクロソフトの独禁法違反行為を明確に認定した。
>AOLの狙いは、すでにマイクロソフト圧勝で決着したブラウザー戦争を再び仕掛
>けることではない。真っ向から対抗している電子商取引(EC)、音楽配信、通信
>・放送インフラなど新市場で、マイクロソフトの拡張戦略を阻止することだ。AO
>Lの経営幹部は、マイクロソフトが自社OS「ウィンドウズ」に様々な新機能を搭
>載して勢力を拡大する戦略に強い危機感を抱いている。
>「AOLがマイクロソフトに法的な“爆弾”を発射した。今後何年も砲撃が続くだ
>ろう」。米ウォールストリート・ジャーナルの電子版は今回のAOLによる提訴を
>こう評している。
> 2002/1/22[日経産業新聞]

<孫くん通信> こない。YAHOO!BBからこない。11月開通なのだが、未だに請求書がこない。開通ま で半年かかったのだからこっちも半年後なのか?不気味だ。

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2008年4月27日日曜日

vol.71 「BBコンテンツのチェック」

音楽、動画、音声の3点セット、いわゆるBBコンテンツをチェックする方法はこれだと、さる広告代理店に勤めるわたしの友人が教えてくれた。

「ほうほう、スムーズに動きますねー」
「コマ落ちしませんねー」
「ディテールが表現されてますねー」
「音楽も問題ないですねー」
「はー、声もいい感じですねー」

なるほど、これは恰好のコンテンツである。

動画は、マイクロメディア、クイックタイム、リアルプレーヤーなどの動画プレーヤーが立ち上がって自動的に(インストールの必要あり)再生を始める。もちろん、繰り返し何度でも鑑賞できる。

現在、大容量のコンテンツはないが、2Mbps程度のパフォーマンスでダウンロードできることを考えれば、1M/分程度の動画なら1時間ものでも30秒程度で取り込めることになるわけだから、大したストレスではないだろう。

しかし、ギガ単位のものをストレスなく鑑賞するためにはストリーミングによるものが期待される。ただし、これらのコンテンツに行き着くまでが大変で、多くの妨害工作を克服しなけ ればならないところはゲームさながらである。

BBコンテンツの行方を占うには、BBコンテンツもここまできたかというサイトが増えてきて、堪能できるようになってこなければと思うのだが、現状、未だこの辺りである。

<soft content>http://www.2exclamation-adult-dvd.com/eyal/eran_clips/p14.asf http://www.nikkei.co.jp/stream/

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2008年4月20日日曜日

vol.70 「迷惑メール」

ケータイの悩みといえば「迷惑メイル」。PCの悩みといえばウイルス。ったく、こういうことになるのは見えていたとはいえ酷すぎる。

成人式に出席して騒ぐガキどもの方が幼稚でまだ救いがある、と思えるくらい執拗で変質的で無差別である。

ところがここへきて、経産省(通産相の方はワープロに入ってるのにこれは入ってないな)が迅速な対応を見せた。役人もケータイは持っているようで、他人事では済まされないというわけなのだろう。しかも2月10から施行予定というからこれまたお役所仕事とは思えない対応の迅速さである。

しかし、「迷惑」と便利さとは紙一重、ネットと規制の相性が良くなったときの方が危ない社会が訪れるような気がする。

自衛隊の海外派兵中である我が国は、現在「戦時下」にあるわけだが、戦争中という認識を持たずに戦争しているように、「迷惑」でないものまで頼みもしないのにいつの間にか規制されていることになるのではない だろうか。

<関連記事>
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経済産業省は13日、携帯電話やパソコンに勝手に広告などを送りつける「迷惑メール」の受信を拒否した消費者に対して、事業者が再度メールを送ることを法で禁止するため、「特定商取引法」の改正案を通常国会に提出する方針を決めた。迷惑メール対策で政府が法改正に乗り出すのは初めてだ。
経産省は、業者が承諾を得ていない消費者にメールを送る際には、メールの本文に、消費者がメールの受信を希望しない旨を通知する連絡先を表示することを、省令により来月から義務付ける。ただ、メールを希望しないと連絡しても、引き続き送りつけ る悪質業者も予想されるため、法律で禁止することが必要と判断した。
法改正によって、悪質業者には経産相などの主務大臣が改善の指示を行い、改善しない場合には1年以下の業務停止命令を下すことができるようにする。それでも業務を続けた場合には2年以下の懲役か300万円以下の罰金を科す方針だ。(読売新聞)
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2008年4月6日日曜日

vol.69 SONYのNIFTY買収

年末のSONYによるNIFTYの買収話、驚きましたね。

思えば、NIFTYはIIJとともにネットを引っ張てきたプロバイダなんですね。わたしがまず始めたのがNIFTYでのパソコ ン通信でしたから。

日商岩井が手放したのがつい先日のことのような気がします。で、富士通が頑張っていたんですが、結局これまた手放してしまった。 (1999年のこと。同年、11月より@NIFTYスタート)

キュリオシティの方は頑張ってるようですが、これもモノが動くからでしょうかね。

さて、SONYはNIFTYの買収を機に富士通と事業の包括的提携を結ぶということですが、政府は分割民営化を推進しているのに民間では競合企業が提携に次ぐ提携を展開、一定の数に向けて収斂していくように思えます。

向かうべきベクトルは同じなのかも しれませんが・・・・。とまれ、500万人の会員数を持つ日本最大のプロバイダの買収額1000億が高いのか安いのか、はたまた凶と出るか吉と出るか、楽しみなところですが間違いなく言えることは、これが凶と出るなら日本経済もまた凶だということです。よね。

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2008年3月16日日曜日

Vol.68 無線LANは最後のインフラか

NTTコミュニケーションズが無線LANサービスを来年早々から始めると発表した。

11Mbpsというから快適そのもののはずである。結局、光ファイバーまでのラスト1マイルのソリューションとして最短距離がこれ、というところなのだろう。

この技術は決して新しいものではなく、我が国では自衛隊が使って実績のあるものであった。あったということは問題があったわけで、すでにお気付きのようにセキュリティーである。

簡単に情報が盗まれてしまうわけである。ということは、民間レベルの情報ならばさして問題がないということで、払い下げの技術を活用しようというのが無線LANである、と理解すればいいということになる。

ADSL、BB、IP電話、無線LAN、この4つが2002年のネット技術のキーワードであるが、このすべてに渡る問題の根幹を担うのが実はNTTである。

ADSLにおいては、NTT局舎内における通信会社の設備の設置場所の問題。BBにおいては、局舎内工事費問題。IP電話、無線LANにおいては、基本料金問題。

結局21世紀のインフラを整備しようとすると20世紀の古典的産業にぶち当たってしまう、ということなのだろう。

定額で高速通信を実現してほしい、という我々のニーズに一括してこたえてくれるのは、今だにNTTなのだ。出来ない理由はただ一つ。NTTが民間企業ではないからである。

来年から小泉内閣に指導の下、郵便事業は民営化の道を歩むそうであるが、これはもはやさしておいしい事業ではない。まず民営化すべきはNTTである。

ADSLにしてもBBにしてもIP電話にしても無線LANにしてもすべて民間主導で市場が広がったところに参入して甘い汁を吸ってきたのがNTTである。早急に不当な基本料金解消を目玉に民営化し、ネットインフラの整備を一気に実現してほしいところである。

でなければ、TVや冷蔵庫にネット接続をして家電業界が失敗したように、IT不況に沈むPC業界がPCにTV受信装置をつけても同じ轍を踏むことになるだけだろう。

※ここまでが2001年である。色々なことがたった7年前にあったんです。感慨深い・・。でしょ。

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2008年3月9日日曜日

Vol.67 IP電話がインフラになるとき

わたしの敬愛する孫くんがまたまたやってくれました!次はIP電話だ!

YAHOO!BBの苦情をかわすIR作戦かとも取れるが、本人はいたって真面目で当初からの目論み通りだ、ということのようである。わたしもこれは当然であると思う。

技術的な問題もないし、先行するフュージョン・コミュニケーションではすでに契約者が100万人を突破したらしい。

この会社の場合、国内一律3分20円ということだから、市外通話が日常的かつ頻繁に行われる企業ニーズに合致したための契約者数なのだろう。

ところが、孫くんは「国内海外一律3分7円50銭」とぶち上げた。ぶち上げた途端 、ソフトバンクとYAHOO!株が下がった。読み違いですかねー、孫くん。ここは日本だ。

しかし、わたしは評価します。いいじゃないですか、この非常識さ。ど~んといきましょう。だって、YAHOO!BBですでにインフラはできてるわけだから、データなのか音声なのか画像なのかなんて関係ない。一銭も使わずに、「サービス料」としてTAレンタル料140円/月+基本料390円/月、合計530円/月+電話代が舞い込んでくるわけです。これでいよいよNTTは基本料金だけになってくるわけだ。

でさー、孫くん、BBインフラを活用するんだったら、「電話代」って発生するのって変じゃないのかなー? という問いには、「YAHOO!BB契約者同士の会話」に対しては上記530円/月のみで電話代は課金しないということ。

う~ん「囲い込み」の論理はここでも有効だったのか。 とまれ、IP電話がインフラになるのは嬉しいことなので、そのインセンティブにはなるであろうことは疑う余地のないことである。

ネットの特性である、「世界中に市内電話感覚で繋がる」ということが実現に向けて動きはじめた。これは、世界中の人々が「裸のつきあい」を余儀無くされることをも意味している。

先のウイルス騒ぎで、実に沢山の知り合いの方やその知り合いの方か らウイルス付きメイルをいただいた。これはすでに世界中のリンケージが完了しつつあることを感じさせる出来事だった。

そのリンケージ=ネットワークに参加するのか否か、利便性が提供する危険性という諸刃の剣を手にするとき、われわれは一体何を手に入れ何を失うのだろうか。

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