2008年2月16日土曜日

vol.66 「それって逆じゃないの?」

●Yahoo! BBからまたメイルがきた。モデム設置工事の予約確認である。???。

先週は以下のように請求確認があったところだが、モデムの予約工事の確認を取り忘れていることに気付いて、これじゃ請求しずらいと思ったのか、本末転倒の確認である。

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Yahoo! BBをご利用いただきまして、ありがとうございます。 お客様におかれましては、先月11月より、Yahoo! BBのADSLサービスをご利用いた だけていることと存じます。
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●わたしは以下のメニューで、(A)を申し込んでいたのだがすでに自分で設定してADSLを楽しんでいることはすでにご存じのとおりである。

*********************************************************************  
このメールは、Yahoo! BBのお申し込み時にオプションサービス(ADSLモデムおよびスプリッタ取り付け工事等)をご希望されたお客様のうち、まだ取り付け工事が実施されていない方を対象に、取り付け工事についてのご連絡方法の変更と、お客様ご自身で接続された場合のサービス料の取り扱いについてお知らせするものです。
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(中略) <オプションサービスメニュー>
(A) ADSLモデム及びスプリッタ取り付け工事   
料金:基本料金 30分8,800円(税別)、30分超30分1単位8,800円(税別)が加算となります(先着 100万名様無料キャンペーン実施中)

(B) LANカード取り付けサービス   
料金:基本料金 30分8,800円(税別)、30分超30分1単位8,800円(税別)が加算となります。

(C) パソコン、ADSL接続初期設定等   
料金:基本料金 30分8,800円(税別)、30分超30分1単位8,800円(税別)が加算となります。

●ところが、以下のように料金は設定されるらしい。つまり、わたしの場合、(A)に 該当するわけだが、それはどうやって確認するのだろう?自主申告に期待するのか? 孫くん、この超アナログ超時代錯誤超非常識な事態を一体どうやって切り抜けるのか ?今後の動向が楽しみである。

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なお、お申し込み時に、「ADSLモデムおよびスプリッタ取り付け工事」をお申し込みされた方が、諸般の事情によりお客様ご自身で接続され、サービスのご利用が可能になった場合のサービス料につきましては、弊社にてお客様の開通を確認した上で、以下のお取り扱いをさせていただきます。

(A)契約成立日の7日後以前に、お客様自身による接続の結果、開通された場合⇒契約成立日の7日後からサービス料起算

(B)契約成立日の8日後以降に、お客様自身による接続の結果、開通された場合⇒当該開通日の翌日からサービス料起算  

※契約成立日とは、東西NTT様によるお客様回線のNTT局内工事(ジャンパー工事)完了日をいいます。  
※詳しくは、Yahoo! BBサービス会員規約(約款)およびBBテクノロジーサービス規約(http://privacy.bb.yahoo.co.jp/terms/、   http://privacy.bb.yahoo.co.jp/terms/bbt.html)をご参照ください
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※相変わらずの孫君のどたばた劇。変わらないなー。でも、いいやつだよな。
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2008年2月11日月曜日

Vol.65 「どっちが本当なの?」

●Yahoo! BBからメイルがきた。請求確認のためである。「開通しているかどうか」 の探りでもあるようだ。それすらもチェックできたないんだな、孫くんは。

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Yahoo! BBをご利用いただきまして、ありがとうございます。 お客様におかれましては、先月11月より、Yahoo! BBのADSLサービスをご利用いただけていることと存じます。 (後略)

●確かYahoo! BBは2280とかいってたはずだけれど、以下のような金額になるということが初めて分かった。これも何だか怪しいような・・・・。何をサービスして くれたんだろう・・。

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<初回ご請求について> ご登録いただきましたクレジットカードもしくは銀行口座を通じて、下記の金額を ご請求いたします。

■初回ご請求内容
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Yahoo! JAPAN ID: ○○
利用開始日(課金開始日): 2001/11/08
申込者名: (カナ): ソウダヒロシ
回線電話番号: ○○
請求金額合計(税別): 5913円
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■参考:初回ご請求例 通常のアナログ回線をご利用のお客様で、11月1日より利用開始、モデムレンタ ルの場合の初回請求明細は以下のとおりです。
<初期費用> NTT 局内工事料金:2800円(※) NTT DSL契約料:800円(※)
<月額費用> ADSL接続サービス(タイプ1):990円
ISPサービス:1290円 ADSLモデム(スプリッター含む)
レンタル料金:550円
NTT 回線使用料:187円(※)
合計:6617円(税別)
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●また、孫くんは、先月末には「遅れ」の原因をNTTのせいにして、以下のようなコメントを発表。 年内100万人の開通を目指すというのだが、NTT対孫くん、どっちが嘘つきでどっちが正直者なのかなー?
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(11/30)ヤフーのADSL工事、NTTは契約履行を・孫氏、指導要請(日経ネット)  
ソフトバンクの孫正義社長は30日、グループ会社のヤフーが提供しているインターネットの非対称デジタル加入者線(ADSL)サービスを「NTT東西地域会社が契約通り利用申込者に対して接続していない」として総務省と公正取引委員会に口頭で指導を求めたことを明らかにした。  
孫社長によると、NTT東西はヤフー側の工事終了後、6営業日以内に利用申し込み客向けに接続工事を終えるとの契約をソフトバンク側と交わしているにもかかわらず、「結果として守られていないケースが5万5000人分ある」という。  
孫社長はADSLサービス「ヤフーBB」の自社内工事として、申し込みのある51万回線のほぼ2倍にあたる100万回線の工事を終了したと主張。しかしNTT側は10万数千件もの最終接続工事にとりかからず、3カ月近く放置されている客もいるという。  
このためソフトバンク側に「苦情が殺到し、顧客に応対するコールセンターコストの急増など膨大な経済損失が発生しているので看過できない」(孫社長)として、総務省と公取委に証拠書類を提出、行政指導を求めた。
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※今ではこういう話も「懐かしい思い出」なんだろうか?たった7年前の話ですが・・。
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2008年2月3日日曜日

Vol.64 「YAHOO!BBのその後2」

先日から"whatever.exe"という添付ファイルのついたメイルがしつこく「実在の友人のメルアド」で届く。来た方はいらっしゃいませんか?

残念ながらわたしはi-Macでしかもユードラプロというメイルソフトを使っているので、このファイルは開かないし、本文も文字化けでまったく読めない。これって新手のウイルスじゃないのかなー?と思ってるんだけれど。

おまけにご丁寧にタイトルまで変えてあるので、メルアドを見て別の人からのメイルだと思うからつい開けてしまうだろう。

どういう仕組みになってるのかは分からないが、Webに載せたメルアドが盗まれていることは間違いない。 BB時代はやっと始まったところだが、ケータイだけでなくジャンクメイルや迷惑メイルやウイルスメイルがいつでもどこでも送れるようになってくるわけだから、こちらでガードするしかないということになるのだろう。

まー、常に繋がってるということは常にスッポンポンの状態であるということだから 、危険この上ない状態でもあり、諸刃の剣の状態にあるということを意味する。

このファイルメイルがYAHOO!BBと関係があるのか無関係なのか、もう少し待つしかないのだろうが、結果は週明けにでも分かるのかも知れない。週末のサイバーテロだったりしてね。このメイルが警告になればいいのだが・・・。

ところで孫くん、YBBというYAHOO!BB専用コンテンツなんだけれど、いくら2.5Mbpsで ダウンロードできてもメモリーエラーで結果、見れないんですが・・・・・。「まず、メモリーを256M以上にセットしてください」という注釈がいるんじゃなんでしょうか?

また、増設せーっちゅうんかい!上限が128のPCじゃ使い物にならんっちゅうんかい!

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e-Consultant's POV Vol.64を送った直後、以下のメイルが友人の一人から届いた。 皆さんは大丈夫ですか?Mac OSのユードラに変更した方がいいんじゃないですか?

Date: Sun, 25 Nov 2001 15:44:10 +0900 MIME-Version: 1.0 X-Priority: 3 X-MSMail-Priority: Normal X-MimeOLE: Produced By Microsoft MimeOLE V5.50.4522.1200 「TRO  ALIZ.A」とに感染していました。 大変申し訳ありません。
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あのウイルス、W32/Alizっていう名前みたいですね。思った通り、今日の日経に出てましたね。来ませんか?来ない人はお友達のいない寂しい人かも・・・・。

※懐かしい。たった7年で、毎朝迷惑メールの掃除から始まる日常がやってこようとは・・。
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2008年1月19日土曜日

Vol.63「YAHOO!BBのその後」

何の音沙汰もなかったYAHOO!BBからメイルが来た。(抜粋)

> お客様につきましては既にYahoo! BB高速ADSLモデムをお送りさせていただ
> いておりますが、実際にサービスのご利用が可能な状況になっていないお
> 客様にはご利用できる状態までご利用料金(Yahoo! BBサービス料金受信装
> 置レンタル料金、NTT様工事費用等)を頂くことはございません。
> また、11月より開通のお客様は、後日改めて「初回ご請求のお知らせ」の
> ご案内を差し上げます。
> Yahoo! BBでは皆様にご満足いただける高速インターネットサービスをご提
> 供できますよう、よりいっそうの努力をしてまいります。
> 今後ともYahoo! BBをよろしくお願い申し上げます。

内部連絡が悪いという話は聞いていたが、ここまでとはね・・・。

モデムを送ったけ れど、開通してるのかどうかさっぱり分からないということがこの文面からは看て取れる。現状が全く把握できていないわけだ。
多分、いきなり請求が来てクレームをつけた人がいたのだろうし、「そろそろ開通してますよね」、という探りとも読めるし、メイルの特質である簡潔明瞭さからは程遠い内容である。

孫くんが、「おい、てめーら、そろそろ金取れるんじゃねーか?」と早朝会議で言ったもんだから、「へい、そんじゃー聞いてみやしょうか?」とやっただけのなげやりなムードさえ感じられる。

開通しないのはみ~~んなNTTのせいにしてたけれど、実はNTTはちゃんと仕事はしてて、「YAHOO!さんから書類が回ってきてないんですよ」という解答。

あんまり遅いんでキャンセルしたらモデムが届いて、これにクレームをつけたらナシのつぶてでとか、既存のプロバイダをキャンセルしたり入りなおしたりといったトラブルが相次いで、これはもう立派な社会問題なのに911事件の陰に隠れてここまで 来たわけである。

まー、わたしとしては実効スピードで2.5Mbpsが常時接続で実現してるわけで文句はないので、先日、やっとOCNを解約した。でも、まさか突然回線ダウンってことはないよね、孫くん。

※ソフトバンクは、ケータイ会社になっても同じようなことをいまだにやっているところが可笑しい。

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2008年1月11日金曜日

Vol.62 「BBコンテンツの未来」

IT不況である。すべてのハード機器の製造体制がEMSに向かいSCMが徹底されて行く中での当然の帰結である。

メモリーチップは十分の一にまで下落し、昔通った道を歩む韓国メーカーをダンピング提訴する時代になった。

しかし、IT環境は不況でも何でもない。まだその緒についたところである。ADSL、無線LAN、光ファイバー、いわゆるBroad Bandネットワーク利用者はいまだに100万人未満、日本国民の1%にも満たない状況である。

ご存じのように「難行苦行の忍耐」の末わたしのオフィスにYAHOO!BBが繋がって1週間。どういう風にわたしのネット環境が変わり、それによってどんなことが可能になったかを検証することでネットの未来を俯瞰してみることにする。

1)メイルが24時間チェック可能
2)ネットサーフィンが24時間可能
3)送受信のストレスが軽減された

大きく以上の3点がBBインフラによってドラスティックに変わった点である。おや、音楽も聞けるし動画も楽しめるんじゃなかったの?とお思いのことであろう。これが実は違うのである。

そんなものはどうでもいいのである。もちろんBBコンテンツが未開発ということもあるのだろうが、わたしが思うに、それは「ネットコンテンツ」ではなく、「テレビ用コンテンツ」であると思う。

ネットコンテンツは、極めて個人的なニーズを満たしてくれるものでなければならない。テレビはより多くのニーズを満たすものでなければならない。

つまり、1to1と1to Masの違いが厳然としてあるのであり、PCとTVは全く別のツールなのである。(まー、センスと扇子くらいの違いはあるね→こういうことを言うからギャラが安いんです)

デジキューブがキオスク端末を使った音楽配信から撤退したが、そもそも音楽業界は1toMasマーケットの存在を前提にしているビジネスモデルであるわけだから、1to1マーケット向けコンテンツを配信することに矛盾がある。※1

動画についても多分これは同じで、PCで映画を楽しむことは決してないだろう。※2「今すぐ知りたい情報をいつでもどこにいても即時に取ってくるツール」、つまりBB インフラによってネットは「いらち」な方御用達のツールにますます近付いてきたというのが今のところの実感である。

※1音楽配信は1to1マーケット向け配信が常識となった今、これは外れている。

※2毎日のようにGYAOを観ている今、太字部分に関しては外れたというべきか。だが、TV代わりに観ているのではなく、DVD代わりに観ているところが違うと言い訳しておこう。

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2008年1月3日木曜日

Vol.61 「電子政府の実現がもたらすもの」

政府は2003年をめどに「電子政府」の実現に向けて動き出した。ネット経由で国への届け出や申請を行えるようにし、手数料はネットバンクや電子マネーで決済し、本人確認は電子署名を活用するということである。

国への申請事項というのは個人ではそう多くはないので、これが電子化されるというのはさして実感が湧かない。むしろ、並行して進めるべきは「電子自治体」の方であろう。

引越しを経験された方ならご存じのように各自治体の届け出フォーマットはバラバラである。これらをまず統一するところから取り組まなければ事は進まない。

さらに電話、電気、水道、ガス、NHKなどのインフラ系の届け出ときたら個別で、おまけに折角死に体の銀行にカンフル注射をするように銀行引き落としを勧めているの
が実態である。

これがネットバンクになれば当然決済は現在の200円、300円といった金額から10円になるわけだが、収入減の予測は立っているのだろうか?

さらにセキュリティの問題。電子署名で行うのはいいけれど、これまで縦割り行政のおかげで捕捉されなかった個人情報が一元管理できるようになってくるわけで、これは国民皆背番号制に繋がっていくわけだが、利便性と引き換えにこれを導入するというのでは、民間企業のセンスと同等である。

そしてもっとも大きな問題は、現在ネットはブロードバンド化に向けてひた走っているということ。ブロードバンド化とは「繋ぎっぱなし」のことである。

繋ぎっぱなしになったとき、セキュリティの問題から、やたら認証サイトが増えてくることが予測されるが、認証が同じであればトラッキングされる危険性がある。これを回避するためには多くの「印鑑」を用意しなければならなくなるのではないだろうか。

ブロードバンド化は、個人の匿名性を剥奪する。すべての国民の個人情報が補足された世界、それは民主的世界といえるのだろうか?

これから2年の間のネットの変貌を考えると、民主的な暮らしを維持するためにはネット参加拒否しか残されていないのかも知れないなとも思える。

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2007年12月16日日曜日

vol.60 「EMSの進行とSCM」

先日飲み屋で隣のいい歳したサラリーマンと話したのだが、「アメリカのファーストアタックは何日でしょうね?」というわたしの問いかけに、そのサラリーマンは「戦争にはならないでしょう、話し合いで解決すべきですよ」と、のたまった。何ともナイーブな意見である。「わたしは次の新月あたりが濃厚でしょう、13日なんて覚えやすいしね」といってたのだが、ついにやりましたね。いよいよ21世紀のはじまり
です。

EMS(Electronic Manufacturing Service)が深く静かに進行中である。

自動車、機械、家電、コンピュータなどの設計組み立てはすでにメーカーの手を離れEMSメーカーに委ねられている。今やメーカーはモノづくり機能を放棄し、マーケティングと販売のみを行うだけ。これはアメリカの話ではなく、日本の話である。

すでにアメリカ、カナダ等のメーカーが参入を果たし、この傾向は強まるばかり。モノづくりが価格競争に陥り、シンガポール、台湾、韓国、中国へと工場移転を繰り返し、ついにモノづくりを放棄せざるを得ないところにまで追い込まれてしまったわけである。

そしてEMSメーカーが推進するのがSCM(Supply Chain Management)。モノづくりの基本である部品供給体制の国際規模での再構築である。今や部品はWeb Siteにおいて世界中から調達される。

製品価格の80%が部品代であるという儲からない産業になってしまった以上、その部品代を安く調達することでしかメーカーとして生き残ることは出来なくなってきたわけである。

しかし、自社製品の生産台数には限りがある。従って部品調達規模にも限りがある。従って製品価格にも限界がある、つまりもうこれ以上の価格抑制は困難である、という図式の中にEMSメーカーが参入してきたわけである。

量産の一切をお引き受けいたします。試作品もおつくりいたします。ただし、他社製品もつくりますよ。というわけである。

機械部品はメーカーが異なっても60%は共通部品が使用される。ここに目をつけて、EMSメーカーは多少の色づけをして各メーカーに納品する。今やメーカーとは名ばかりのペーパーカンパニー、それが今のメーカーの実態である。

さて、こうなったら各メーカーは一体何で差別化して製品を商品として市場に出すのかといえば「ブランド」でしかない。各メーカーのブランド=イメージでしか差別化は出来なくなってくる。

であるがゆえにCRM(Customer Relationship Management)に躍起となならざるをえないという図式が浮かび上がってくるわけである。

しかし、これでは部品の国際的調達、共有化のせいで発生するであろう「世界同時欠陥部品問題」にはどう対応するのだろう?狂牛病問題と同じ構図がそこにありはしないか?ニムダウィルスと同じ構図がありはしないか?さらにはブロードバンドインフラの問題、そしてさらには世界同時不況問題・・・・。

アメリカ同時テロの発生は、リアルとサイバーの両方にリンクする問題の端緒を示しているように思える。

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