2009年6月13日土曜日

vol.98 「何とも面妖な・・・」

ご存じでしたか?中小企業支援法って。

何と今月1日から施行された法律なんです。何と1円で会社が作れるんです。

現在、有限会社は300万円、株式会社は1000万円の最低資本金が必要です。しかし、不景気のせいでこれが足枷となって起業家の意欲をそいでいる、という認識からできたということです。

しかし・・・。確か、先の最低資本金というのは、ちっぽけな資本金でやってる会社は潰してしまえという論理でできたはず。つまりは、赤字会社=法人税を払えない会社は社会的存在理由なんかな~~い!という論理で施行されたはずです。

で、手のひらを返したように、どこかのベンダーの入札額のような1円資本金ですか? 少子化対策のように、いきなり厚い保護政策を今さら打ち出しても手遅れなのと同じように、これ、遅過ぎやしませんか?

なぜって、会社ってのは、利潤追求のために設立されるわけで、利潤追求するためにはそこにビジネスが存在するわけで、ビジネスをやろうかという人には信用があるわけで、信用があるから仕事がくるわけで、仕事がくるからビジネスになって、ビジネスになるから、金が動くわけで、金が動くから人が動くわけで、人が動くから物が動くわけです。

そうするとビッグビジネスになってきて、「会社」にせざるを得なくなる・・・・。これが真っ当な商売というものじゃないんですか?

しかるに、会社を先に作ってしまってからビジネスを始めるというのがあるのでしょうか?もちろん、そこに儲け口があれば問題はありませんが・・・。

箱を作るのは作っても中身がないじゃ話にならない。今どき名刺に○○株式会社社長って書いたくらいで仕事がくるとも思えませんし、飲み屋の付けにも使えないんじゃないでしょうか?

<関連記事> 「1円で会社設立可能に=中小企業支援法施行」(時事通信)  
株式会社や有限会社の設立に必要な資本金の最低額規制の適用を5年間免除する「中小企業挑戦支援法」が1日、施行された。資本金1円でも会社がつくれるため、学生や主婦、民間非営利団体(NPO)などに起業・創業ブームが起きることも考えられる。  
商法が定める最低資本金は、株式会社で1000万円、有限会社で300万円。新法では会社設立から5年間、この規制の免除を認める。5年後までに資本金規制を満たせない場合には、合名会社などへの組織変更や会社解散を義務付けている。  
政府は産業活性化や雇用創出の起爆剤として、起業・創業の拡大を期待。会社設立数は現在、年間18万件程度だが、新法効果で倍増を目指す。

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