2009年3月1日日曜日

vol.93 「IP電話狂想曲」

IP電話関連の話題がこの週末一気に噴出してきた。  
NTTコミュニケーションズ、ソニーコミュニケーションネットワーク、そしてニフティの3社は11月14日、IP電話サービスの相互乗り入れと共同実証実験を行うと発表した。

12月からそれぞれ試験サービスを行い、来春の商用化を目指す。ユーザー間の通話料は無料とし、計1100万会員という“数”を武器に先行するBB Phoneを追撃する構えだ。(ZDNET11/14)

ISP連合「メガコンソーシアム」のKDDI(DION)と日本テレコム(ODN)、NEC BIGLOBE)、松下電器産業(hi-ho)の4社は11月15日、IP電話サービスの相互接続で合意したと発表した。合計約1000万人の会員間で無料で通話が可能になる。 (ZDNET11/15)

IP電話といえば老舗のフュージョン・コミュニケーションズの契約者数が200万人。 皆さんが追撃しようとしているBB phoneがマックスでも100万人(現在20万人)。 これに合計2000万人の会員数を持つ大手ISPが今頃おっとり刀で参入してきたというわけである。

とりわけ、NTT COMなどは本来の自社商品である市外電話代と引き換えにするというのだから、その危機感たるや相当なものだろう。 しかし、こんなサービス、ADSLなら最初からあって当たり前のことである。

IPという プロトコルからすると「会員間は無料」などという発想は生まれてこない。この論理は、例えば「同じプロバイダ会員同士でなければネット接続はできません」と言ってるようなもので、そもそもこういう囲い込み的発想のものではないのがインターネットである。

相互接続は前提だし、電話代は只なのである。 BB phoneの場合、アメリカも含めて全国一律7.5円/3分であるから、その辺りの料金設定がされることになるのだろうが、PCと同様に考えれば、定額のIPS料を支払えば電話代は只にならなければおかしい。

さらに、ここまでくるとNTTに支払う基本料金、これがますます割高なものに感じられてくる。NTTさん、何してくれてるの? とまれ、2003年はまずは加入者電話がIP化することがはっきりしてきたわけで、この流れに乗って、携帯のIP化も一気に進んでほしいものである。

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