2008年6月15日日曜日

vol.76 「今頃ユビキタスの研究」

どうしてこうも役人というのはハードに固執するのだろうか?またぞろ通産時代の技術立国の道を示唆するような話である。ソフト開発はいつまでたっても後手後手に回 って、これでは先が思いやられるような話である。

「1台3役」などと紛らわしいことはやめて、要はIPによるPDAの開発を意味しているわけだから、我が国のスタンダードモデルである、シャープの「ザウルス」のバー ジョンアップを目指す方がよっぽど早い。

今さら、NTTやNHKやSONYや東大の出る幕はないのである。ムダな税金を遣うのはいいかげんにやめて、土建屋立国らしく光ファイバー網の敷設と無線LAN基地局の設置と いうインフラ事業にのみ税金は遣ってほしいもんである。

BB通信のためのラスト1マイルを解決しようとしているのはADSLであり、無線LANであるが、いずれも民間企業が開拓した分野である。彼らの技術を盗み、後発企業を支 援しているような時期ではない。先発企業をこそ優遇すべきなのである。でなければ 、グローバルスタンダードの構築など夢のまた夢。
ハイビジョンでこけ、トロンでこけ、ISDNでこけ、こけまくった企業を集めて何をしようというのか?銀行の合併劇さながら、すべて終わりの始まりであることは国民に はお見通しである。

ブラウザの標準化の問題も然り。IEの牙城をどうやって潰すのか、その方法論を教えていただきたい。役人の使用PCのOSはWINである。WIN OSでしか動かないブラウザを開発してビリーに感謝されるのが関の山である。

ユビキタスネットワークの意味も分かっていないことは、開発予定ハードのスペックを見れば明らか。あー、その金、わしにくれー!

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「官民で1台3役の融合端末開発・世界標準めざす」総務省はNTTや大手民間放送、NHKなどと共同で、地上波デジタル放送や高速無線インターネット、第3世代携帯電話が1台で利用できる通信・放送融合端末の開発に乗り出す。
屋内外でいつでもテレビショッピングやネット電子商取引を自由にできるようにするのが狙い。閲覧ソフトの標準化など必要な技術を2005年までに開発し、世界標準の獲得と最先端の融合端末の普及を目指す。

総務省は今回の融合端末開発の基本方針について、5月にも大手通信事業者やソニーなど家電メーカー、放送事業者のほか東大などで構成する「ユビキタス(どこでも使える)ネットワーク研究会」でまとめる。
開発経費は2003年度以降の予算で計上を目指す。開発する端末は手帳サイズや自動車のカーナビゲーション程度の大きさにすることを想定。
コンパクトな端末に組み込める長時間録画可能の小型記録装置や閲覧ソフト(ブラウザー)、電子商取引や著作権保護に欠かせない本人確認など電子認証、課金ソフトなどを標準化することを目指す。
「nikkei net 2002.2.24」

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