NTTコミュニケーションズが無線LANサービスを来年早々から始めると発表した。
11Mbpsというから快適そのもののはずである。結局、光ファイバーまでのラスト1マイルのソリューションとして最短距離がこれ、というところなのだろう。
この技術は決して新しいものではなく、我が国では自衛隊が使って実績のあるものであった。あったということは問題があったわけで、すでにお気付きのようにセキュリティーである。
簡単に情報が盗まれてしまうわけである。ということは、民間レベルの情報ならばさして問題がないということで、払い下げの技術を活用しようというのが無線LANである、と理解すればいいということになる。
ADSL、BB、IP電話、無線LAN、この4つが2002年のネット技術のキーワードであるが、このすべてに渡る問題の根幹を担うのが実はNTTである。
ADSLにおいては、NTT局舎内における通信会社の設備の設置場所の問題。BBにおいては、局舎内工事費問題。IP電話、無線LANにおいては、基本料金問題。
結局21世紀のインフラを整備しようとすると20世紀の古典的産業にぶち当たってしまう、ということなのだろう。
定額で高速通信を実現してほしい、という我々のニーズに一括してこたえてくれるのは、今だにNTTなのだ。出来ない理由はただ一つ。NTTが民間企業ではないからである。
来年から小泉内閣に指導の下、郵便事業は民営化の道を歩むそうであるが、これはもはやさしておいしい事業ではない。まず民営化すべきはNTTである。
ADSLにしてもBBにしてもIP電話にしても無線LANにしてもすべて民間主導で市場が広がったところに参入して甘い汁を吸ってきたのがNTTである。早急に不当な基本料金解消を目玉に民営化し、ネットインフラの整備を一気に実現してほしいところである。
でなければ、TVや冷蔵庫にネット接続をして家電業界が失敗したように、IT不況に沈むPC業界がPCにTV受信装置をつけても同じ轍を踏むことになるだけだろう。
※ここまでが2001年である。色々なことがたった7年前にあったんです。感慨深い・・。でしょ。
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2008年3月16日日曜日
2008年3月9日日曜日
Vol.67 IP電話がインフラになるとき
わたしの敬愛する孫くんがまたまたやってくれました!次はIP電話だ!
YAHOO!BBの苦情をかわすIR作戦かとも取れるが、本人はいたって真面目で当初からの目論み通りだ、ということのようである。わたしもこれは当然であると思う。
技術的な問題もないし、先行するフュージョン・コミュニケーションではすでに契約者が100万人を突破したらしい。
この会社の場合、国内一律3分20円ということだから、市外通話が日常的かつ頻繁に行われる企業ニーズに合致したための契約者数なのだろう。
ところが、孫くんは「国内海外一律3分7円50銭」とぶち上げた。ぶち上げた途端 、ソフトバンクとYAHOO!株が下がった。読み違いですかねー、孫くん。ここは日本だ。
しかし、わたしは評価します。いいじゃないですか、この非常識さ。ど~んといきましょう。だって、YAHOO!BBですでにインフラはできてるわけだから、データなのか音声なのか画像なのかなんて関係ない。一銭も使わずに、「サービス料」としてTAレンタル料140円/月+基本料390円/月、合計530円/月+電話代が舞い込んでくるわけです。これでいよいよNTTは基本料金だけになってくるわけだ。
でさー、孫くん、BBインフラを活用するんだったら、「電話代」って発生するのって変じゃないのかなー? という問いには、「YAHOO!BB契約者同士の会話」に対しては上記530円/月のみで電話代は課金しないということ。
う~ん「囲い込み」の論理はここでも有効だったのか。 とまれ、IP電話がインフラになるのは嬉しいことなので、そのインセンティブにはなるであろうことは疑う余地のないことである。
ネットの特性である、「世界中に市内電話感覚で繋がる」ということが実現に向けて動きはじめた。これは、世界中の人々が「裸のつきあい」を余儀無くされることをも意味している。
先のウイルス騒ぎで、実に沢山の知り合いの方やその知り合いの方か らウイルス付きメイルをいただいた。これはすでに世界中のリンケージが完了しつつあることを感じさせる出来事だった。
そのリンケージ=ネットワークに参加するのか否か、利便性が提供する危険性という諸刃の剣を手にするとき、われわれは一体何を手に入れ何を失うのだろうか。
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技術的な問題もないし、先行するフュージョン・コミュニケーションではすでに契約者が100万人を突破したらしい。
この会社の場合、国内一律3分20円ということだから、市外通話が日常的かつ頻繁に行われる企業ニーズに合致したための契約者数なのだろう。
ところが、孫くんは「国内海外一律3分7円50銭」とぶち上げた。ぶち上げた途端 、ソフトバンクとYAHOO!株が下がった。読み違いですかねー、孫くん。ここは日本だ。
しかし、わたしは評価します。いいじゃないですか、この非常識さ。ど~んといきましょう。だって、YAHOO!BBですでにインフラはできてるわけだから、データなのか音声なのか画像なのかなんて関係ない。一銭も使わずに、「サービス料」としてTAレンタル料140円/月+基本料390円/月、合計530円/月+電話代が舞い込んでくるわけです。これでいよいよNTTは基本料金だけになってくるわけだ。
でさー、孫くん、BBインフラを活用するんだったら、「電話代」って発生するのって変じゃないのかなー? という問いには、「YAHOO!BB契約者同士の会話」に対しては上記530円/月のみで電話代は課金しないということ。
う~ん「囲い込み」の論理はここでも有効だったのか。 とまれ、IP電話がインフラになるのは嬉しいことなので、そのインセンティブにはなるであろうことは疑う余地のないことである。
ネットの特性である、「世界中に市内電話感覚で繋がる」ということが実現に向けて動きはじめた。これは、世界中の人々が「裸のつきあい」を余儀無くされることをも意味している。
先のウイルス騒ぎで、実に沢山の知り合いの方やその知り合いの方か らウイルス付きメイルをいただいた。これはすでに世界中のリンケージが完了しつつあることを感じさせる出来事だった。
そのリンケージ=ネットワークに参加するのか否か、利便性が提供する危険性という諸刃の剣を手にするとき、われわれは一体何を手に入れ何を失うのだろうか。
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