2007年11月25日日曜日

vol.57 「決済手数料10円」

ネット銀行のジャパンネットバンクと携帯電話向けにCDなどを販売するECサイトを運営するサイバーウイングとが提携、i-mode用コンテンツに限定してだが決済手数料10円という価格を実現した。1回の電話代に相当する額である。

現在、ECサイトの決済はカード、振込み、振り替え、代引きなどで行われているが、セキュリティの問題もさることながら、手数料の高さにも問題がある。銀行決済の場合、2000円程度のCD代金の決済に360円もかかり、商品の1割以上にも相当することになる。これを、同じ銀行間で行う場合にかかる手数料100円をはるかに下回る10円に設定した訳は、後発ネットバンクの機先を制し新規顧客を囲い込むというジャパンネットバンクの戦略である。

i-modeからCDを購入しようという中高生の経済的負担を軽減するとともに、将来の顧客としてあらかじめ取りこんでしまおうというわけである。

理由はどうあれ、ぜひともこの仕組みはWeb上のECサイトにも導入してほしいものである。ECサイトでの実購買率の伸び悩みの原因には大きく3つがあるといわれている。
1つ目は会員登録の面倒くささ
2つ目はアドバイスのなさ
3つ目は決済、配送料の高額さ

の3つであるが、今回の発表は少なくともこのうちの1つは解決することになりそうである。決済料10円というのが、ネット時代の決済料のスタンダードとなっていくことを期待したいものである。

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