2007年9月17日月曜日

vol.48 M2M to W2W 2001/01/15

いよいよB2Bサイトがメガモール化の様相を呈してきた。

各業界のサイトであるB2Bサイト同士が連携に向かっているのである。異なったマーケットとマーケットの連携であることから、これをM2Mと呼んでいる。

そして、この先に待っているのはギガモール化の方向であり、各国のM2Mが連携することによって出現するW2W、World to World サイトである。これによっていよいよ現実の国境が消失することなるわけである。

ところが、ここにはシステム的な標準化や関税の問題、政治体制の問題など以上の問題が横たわっている。言語障壁である。

B2Bレベルの部品や原材料等の商取り引きでは英語が標準となっていくことだろうが、文化レベルの商取り引きの場合、どうしても自国言語でなければ伝えきれないものがある。他国語にはない言葉すら存在している。

こうなってくると、完全なる翻訳ソフトの開発が不可欠ということになるのだが、現状ではお寒い限りである。

翻訳というのは、他言語に置き換える作業ではない。他言語で思考する作業である。そしてさらにより理解されやすい単語を選択していく作業が不可欠である。つまり、「こなれた訳」でないとその国の人々には違和感を与えるだけで理解されることはない。そればかりか不要な誤解をされてしまう恐れすらある。

W2WのレベルまでWEBの連携が進めば、言語自体もそのレベルで飛び交うことになるわけだから、WEB上に自動翻訳ソフトを載せることは可能であろう。

例えば、まず各国で自国語を英語にする作業を行う。その英語を仲介役にして、各国語に訳していく作業を行うようなソフトの開発が急務だろう。

現在のソフトは、「対訳的機能」が中心だが、実はその内容を理解するには「大約的機能」こそが重要なのである。まず大まかな内容を把握し、次に細かい内容を理解するように人間の脳は出来ている。

従って、細かいところを間違ってしまう翻訳では大意を掴むことも要約することもできなくなってしまうのである。

WEB技術を使えば瞬時にして完璧な翻訳は必ず実現するものと思う。

基本ソフトをネット上に公開して各国の技術者がアイデアを出し合うような、Mクロの逆を行くLINUXのような21世紀型開発体制で是非とも実現し、「最後の障壁」を撤廃してほしいものである。

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