2007年9月2日日曜日

vol.47 9252247 2001/01/09

数字ばかりのタイトルであるが、9to5to 24・7と読む。

9to5は朝9時から夕方5時まで。24・7は1日24時間、週7日間。 もうお分かりだろう。現在、WEBを持つ企業やWEBでビジネスを展開している企業の営業体制は、「247体制」で行われている。いわばコンビニと同じ体制である。

これに対して、官公庁はじめ既存企業の営業体制は「925体制」である。 こういった企業がWEBを運営すると一体いかなることになるかといえば自明のこと。会社の営業時間にしかWEBは稼動しない。土曜日曜は当然閉店、祝祭日も閉店、おまけに会社の催事のある日も閉店。時間外は当然閉店である。

こんなサイトは、夜行動物であるネットユーザーにとってはいつ行っても閉店している印象を与えるどころか、存在すら認知されていないということになる。

これではアクセス数も伸びるわけはないし、EC活動も行われるわけがない。ところが肝心の担当者はあせるどころか仕事が増えるのを歓迎していないため、これを活性化するような手立ては一切取らない。

ユーザーのアクセスログはおろか、メイルアドレスの管理すら興味がないようである。 一体、企業と言うのはいかなる目的でWEBを立ち上げているのだろうか? すでにひと頃の「WEB会社案内」ラッシュは終焉を迎え、EC主流のコンテンツに移行し、ユーザーの意見を吸収し商品に反映させるための手法としてeCRMやパーミッションマーケティングがクローズアップされているが、本気で取り組んでいる企業は数える程しかない。

99.9%の企業は「独断とご都合主義」によって商品政策を決定している。 いくら新しいマーケティング手法であっても、WEBコンテンツやプログラムのバックアップがなくては稼動しない。とりわけ、eCRMもパーミッションマーケティングもデータの重要さに目を向け、データからインフォメーションを抽出することに主眼がある。

最近では各ソフトメーカーも色々なCRMソフトを発売するようになってきたが、分析、解析に時間を費やし過ぎ、重要な戦略的「意思決定」に活用されているとはいいがたい。相変わらず、もっとも重要な意思決定は「独断とご都合主義」による非科学的方法によって行われているのである。

ではいかなる方法によって「247体制」を敷き、科学的マーケティングによってWEBを活用したビジネスを展開していくのか?

方法は3つある。 1つはASPとしてアウトソーシングする方法。 1つはePMを置き、プロジェクトとして遂行する方法。 1つは社員全員の意識改革を図り、「247体制」に対応できる「e企業体質」に切り替える方法。 段階的に実施していきながらでも、「e企業体質」を速やかに獲得することが21世紀のビジネス社会に生き残っていくための必要最低条件であろう。

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