2007年7月22日日曜日

vol.42 楽天市場の逆襲 2000/12/03

楽天市場の三木谷社長がぶくぶく太ってきた。
男が太る時というのは「金回りがいいとき」と相場は決まっている。と思っていたら、やってくれました、インフォシークの買収。

もともと元気だったところへ持ってきて、最もこのコンテンツに欠けていた部分を見事に取り込んだわけである。慧眼である。これでYAHOO!撃墜の準備が整ったわけである。先におこなった、CSへの参入というのは文字どおり「投資」だが、今回のは「経費」に匹敵する。大正解である。

YAHOO!が楽天化してきているのはご存じのとおり。広告収入を増やすために不必要にディレクトリーを深くするにも限界があるというわけで、オークションをやったりショッピングをやったりと目先を変えて収入増を図ってきたわけだが、肝心の検索エンジンの精度の悪さが目につき始めた。

一方、楽天はと言えば1軒あたり5万円という、ショッピングモールとして破格の家賃でテナントを増やしてきた。しかしここへ来て、テナント間の競合や質のばらつきが目立ちはじめた。その姿勢は単なる不動産屋に成り下がっており、目玉となるサービスが必要であったし、YAHOO!の追撃をかわす必要もあった。

こんな状況にあって、楽天の取るべき戦略は見えていた。検索エンジンの装備、つまりは「YAHOO!化」である。一発検索で商品情報に飛んでいいかなければ商品購入は煩わしい。さらに、検索エンジンの装備は、広告収入という美味しいオマケが付いてくる。

楽天の成長は、メガモール化しか残ってないと思っていたが、これを検索エンジンの装備で達成しようというわけである。検索エンジンのポータルとショッピングモールのポータルとの熾烈な戦いは今始まったところと言えよう。

さて、「一発で比較検討できてその場で決済できる」ことがショッピングサイトの条件である。そうすると、次には自前の銀行がどうしても必要になってくるのだが・・・。

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