2007年7月11日水曜日

vol.40 リアルタイムCRM中継その5 2000/11/15

さて、お楽しみ(?)頂きました「リアルタイムCRM中継」ですが、先方の都合により一時中断しています。
まー、最後の言葉にしたかっただろう下記の一文にだめ押しをしておいたつもりだったので当然の幕切れであったわけである。
> 上記事情をご賢察の上、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

しかし、現状のCRMの実体がこれによって色々と詳らかになってきた。特に、
1)あらゆる「事件」は一担当者の責任による収拾が求められている
2)問屋、酒販店にはこの「事件」の存在は告知されないまま回収作業は進められた
3)ダメージを最小限に食い止めるために、企業は日常的に「情報隠し」を行うものである
という3点は重要である。

つまり、以下の文中、

> 弊社と致しましては、開缶不具合が発生した事実を深刻に受け止めており、
> その対応につきまして鋭意取組んでおります。
前後の事情を今状況判断するに、「あわてて取り組みはじめております」というのが正しかったと思 う。

> こうした商品の不具合への対応につきましては、幾つかの方法がございます。
> 今回は、発生した開缶不具合の性質、ロット、期間等の状況を考慮し、
> この分野に詳しい外部の有識者とも協議した上で、流通を通じての措置を
> 選択させていただきました。

「流通を通じての措置」とは回収交換作業のことを指すが、問屋通しではなく、直接酒販店に対してサッポロ本社から電話を入れて在庫確認が行われており、「個別対応」の域を出ない。

つまり、「識者」はこの「事件」の揉み消しを教唆したということである。
また、今回の「事件」に対し問屋、酒販店にとっては「つんぼ(耳の不自由な方)桟敷き」に置かれ、頭ごなしの「処理」をしたメーカーに対する不信感を持った。

こうして見てみると、企業と言うのはいつまでたっても他企業の不祥事を「他山の石」とすることが出来ないのだなー、とあきれてしまうほどである。この意識と、交通違反で捕まった人間を「不運」と思う意識と似たり寄ったりなのではないだろうかと思う。意識の民主化への道は遠い。

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