2007年6月26日火曜日

vol.37 リアルタイムCRM中継その2 2000/11/13

2000/11/12/15:15
「ギネス缶リングの構造的欠陥について」

○○様
10日中にはご回答をいただけるものと思っておりましたが、「月曜回し」になったようですので、先のメイルの内容を補足しておきます。

10日夕方、近くの酒販店にも先のわたしのメイルの内容を告げ、店主自らに同一の缶を開けてもらいましたが、わたし同様、開けることはできませんでした。店主もわたしの意見に納得し、問屋通しでこの件をご連絡することになりました。
この「実験」で分かったことは、

1ギネス缶のリングが十分にタブを押し下げる力がない
2その理由は、リングを缶の天面に固定するリベットの下部に挿入された金属片が伸びている
3これにより、リベットを支点とする部分が垂直方向に移動し、タブにこれを押し下げるのに必要な力が加わらない

ということです。
つまり、この缶のリングには「構造的欠陥」があるということです。是非とも御社におかれましても「実験」をしていただきご確認いただくことを希望いたします。(このとき、店主はギネスやハイネケンなどは国内生産の缶ではなく、海外生産の缶であることがこの問題の放置につながっているのではないかと指摘していましたが、同じ海外生産の缶であるハイネケンには、このような構造的欠陥は見当たりません)
さて、では改めまして

1この事実について御社がご存じであったのかご存じでなかったのか
2ご存じであったのなら、なぜ、これらの事実を知りながら販売を続けているのか
3ご存じでなっかたとするならば、今後、これをどう解決、改良していくのか

の3点につきまして、11月13日午後5時までにご回答くださいますよう、よろしくお願いいたします。

ギネスというアイルランドの伝統が、東洋の離れ小島のメーカーの欠陥缶によって台無しにされるのは忍びない思いで一杯です。またこれは、先人が築き上げてきた我が国で唯一の本物のビール「エビス」を造るメーカーとしての誇りと誠意とが問われる問題ではないかと危惧するものです。
ソウダヒロシ


2000/11/13/10:14
ソウダヒロシ 様 

弊社お客様相談センター(○○)経由でソウダ様のメール拝承いたしました。
返信が大変遅くなってしまい、申し訳ございませんでした。
ソウダ様のご指摘は大変重要なものであり、また日頃よりギネスビールをご愛飲 いただいている大切なギネスファンのお客様からのご指摘でもありますので、 本社営業部でギネスブランドの責任者をしております私、○○より直接メールを 差し上げますことお許しください。

まずもって、弊社取扱の商品でご不快な思いをお掛け致し、さらにお怪我までさせて しまいましたことにつきまして、心よりお詫び申し上げます。
その後お怪我の具合はいかがでしょうか。心配しております。 さてご指摘いただきました開缶しづらい缶ギネスについては、ソウダ様のご推察の通り 少数のお客様から同様のご指摘をいただいております。
弊社と致しましても、缶ギネスに開缶しづらい製品が混入している事実を把握しております。
既に弊社では当該商品が混入している可能性のあるロットについて出荷を停止しており、また各流通段階でも良品との交換を行っております。
誠に申し訳なく存じますが、ソウダ様には交換以前の商品が渡ってしまったものと推察 致します。
ご不快な思い並びにご迷惑をお掛け致しましたことを重ねてお詫び申し上げます。

弊社と致しましては、ギネスビールを製造しておりますアイルランドのギネス社に対しましては、このような事態を二度と招かぬよう厳重に抗議しており、またギネス社におきましても、缶メーカーとともに改善策を講じたとのこと報告を受けております。
弊社も輸入元として、今後なお一層管理指導体制を強化して参る所存でございます。

お忙しいことと存じますが、ギネス社へ再発防止のさらなる要請と確認とのためにソウダ様のお手元にある缶の底に表示されております二行の缶マークをお知らせ頂ければ幸いに存じます。
(缶マークの例 一行目28/12/01,二行目 IB 16:52、一行目は賞味期限表示で例の場合は2001年12月28日を表し、二行目は製造時間を表しております)

また弊社営業担当者をぜひ伺わせ、ソウダ様にお目にかかってお詫びさせていただき、良品をお届け致したく、何卒ソウダ様のご住所・お電話番号などをお知らせ頂きたくお願い申し上げます。

今後ともサッポロビール製品並びにギネス製品へのご愛顧を頂ければ幸いに存じます。

サッポロビール株式会社
営業本部営業部 ○○○○

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