C2Cモデルの超人気サイトナップスターが、現在係争中の原告の内の1社であるドイツのベルテルスマンと業務提携。今後は「会員制有料サイト」に転身することになった。
ナップスターは、ネット上で個人間の音楽交換を無料で行うことができるサイトで、1年で3500万人のユーザーを獲得。しかし、これが著作権の侵害に当たるとしてRIAA(アメリカレコード協会)を始めとする音楽出版業界がナップスターを提訴、現在も係争中である。
「無料」というのはユーザーにとって最大のインセンティブではあるが、3500万人のユーザーを抱え、広告収入だけに頼っていては経営危機に陥ることは目に見えていたわけで、いずれこうした展開になるだろうとは思っていたが、この展開は実に楽しい。
つまり、C2Cモデルでスタートし、デファクト・スタンダードとしての地位を築き、C2Bに転じるという構造である。つまり、このナップスターのビジネスモデルは、「C2B2C」モデルとなったわけである。
このビジネスモデルがECモデルとして注目されるだろうということは、先にも述べたが、意外にも早い展開を見せているということが実感できる。
今後は、各音楽出版会社は「ナップスター傘下」に入り、会費の一部を合法的に「著作権料」として受け取ることになるだろう。これは、「音楽著作権協会」を事実上否定することにつながり、不当な利益を得ていたことも明るみに出るだろう。
今後新生ナップスターによって、ミュージシャン、音楽出版社を巻き込んだ新たな契約関係が構築されていくことになることを期待したい。
さ~て、グヌーテラはどう展開していくのだろうか、こっちも楽しみである。
アンシャンレジーム(旧体制)の崩壊と新勢力の台頭、IT革命とはこういうことを指していうのである。
→http://www.napster.com/
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