2007年6月19日火曜日

vol.33 SEの寿命はあと2年? 2000/10/30

中国のネット人口が急増している、らしい。

らしい、というのはどうも実体が見えないのがあの国だからである。だが、それを裏付けるものは確かにある。フリーウエアの増殖である。

サーバに関してはリナックスの追撃が急であることは以前にも言ったが、中国は初めからリナックスサーバでいくそうである。そして、2002年には2億人のネットユーザーを誕生させるということである。 あー、また日本政府のODAを当てにして・・・・・。と思うのはこれまでのことで、そんなことはないらしい。

現在、我が国ではITニーズの高まりから技術者が完全に売り手市場に廻っている。だが、これは単に需給バランスが一時的に崩れているだけのこと、これからはITだ!と思うのは早計である。

現に、今、ワード・エクセル・パワーポイントのオフィス3点セットは常識ツールである。ホームページを作るのにHTMLを組む必要もない。ところが、3年前まではこれらのうち1つでも「操作」できれば立派な専門職だったのだ。フォトショップ、イラストレータにしても然りである。使いやすく、しかも安くなっていくのがコンピュータ業界の趨勢であることは自明のことである。

ソフトもプログラムもこれからは無限にゼロにアプローチしていくことは間違いない。また、初心者から使いこなせるものになっていくだろう。これからは、これらを活用していく能力が要求される。

さらにインフラ系の技術も日進月歩。ODAで作った北京空港を株式会社にしてしまうようなマジックを使う国のことだ。ISDNだ、ADSLだ、CATVだ、CSだ、光ファイバーだと話ばかりでうんざり気味の我が国の混乱を他所に、さっさと技術移転でやってしまうことだろう。

待っててよかった!とばかり、無策を装っていた大国が目を覚まそうとしている。これからは、無限の選択肢から都合のいいものだけを選び組み合わせていくことが可能になる・・・・。これが中国のネット戦略の骨子である。

ということは、今、我が国で高まっているITニーズとは、結果、中国に対するODAの変型に過ぎないのではないか。しかも、猶予はあと2年。 そうなる前にすべきことは明白なのだが、まんまと中国の戦略に乗せられてしまうのだろうな。

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