NTTの管理する光ファイバーの幹線はすでに敷設が完了しているのだが、各家庭までどうやって引き込むのかというのが問題として残されたままになっている。
ところが、これには10兆円規模の予算が必要で、もしも個人で幹線から家庭までの引き込み工事を「下水道工事」のように行うと10万円ほどかかるそうである。
こうした理由から、光ファイバー網構想自体が暗礁に乗り上げていたわけで、NTTとしては、ISDNや今月から始まったADSLでお茶を濁していたわけである。またこの間に、本来の目的とは違うにもかかわらず、有線放送の同軸ケーブルの活用が注目されてきた矢先の構想発表である。
勿論、こういった構想が発表されるというのは、ネットインフラが未整備であることに加えて、いわゆる「縦割り行政」のなせるわざであり、役割分担などお構い無しにリーダーシップを取りに走るみっともない様に見えなくはない。また当然、これまでの流れからして、郵政省、運輸省などからの反発もあるだろう。
しかし、我が国の通信インフラを考えるならば、やり方はどうであれ、光ファイバー網が全国津々浦々にまで敷設されるという世界一の先進的総合通信インフラが実現することが望ましい。
現在検討されている音楽や映像や動画などのネット配信もこれによって一気に加速することになると同時に、アメリカに比べて5年は遅れているといわれるネットインフラも一挙に最先端に躍り出ることになる。
是非ともここは省庁間の垣根を越えて、国を挙げて21世紀のインフラづくりに取り組んでもらいたいものである。
選挙の後のお楽しみですがね。
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